Big Snow到来


立春明け、先週木、金、土曜と三日三晩降り続いた雪。

粉雪になったり、牡丹雪になったり、兎に角豪雪でした。

今回はピエモンテはクネオ県と、エミリアロマーニャ州全域に積雪注意報が出て、雪国ピエモンテは動じる事なく、除雪車出動、人力での雪掻きと難なくこなしてましたが、滅多に積雪に見舞われる事のない中都市ボローニャは、てんやわんやしてたそうです(←伊北部雪国出身のボローニャ在住友達談)。

エミリアでは雪の重みで2日程停電になったり、各地でスキー中の雪崩事故や雪掻き中の心肺停止で亡くなられた方も続出したり、此処まで一度に降るのは珍しく、報道でも「Big snow」と連呼されてた程。

日曜日から晴天に恵まれ、自宅前も澄み切った青空とキラキラ光る雪とのコントラストが綺麗です!


自宅沿いのページオ川を挟み右岸(写真上)は、イタリア1、2のクロスカントリーの名コース。
日曜日は雪を待ちわびていた親子連れでごった返し、DJミュージックもガンガン。

せっかくの銀世界を私達も楽しみたかったので雑踏から離れようと、近くの渓谷の雪山散歩へ。



クネオ渓谷群のひとつ、ヴァライタ渓谷のサンペイル村へ。
この村に車を停め、スキーリフトに乗り、1850mの山頂へ。

リフトから降り、スキーヤーの邪魔にならないように山小屋目指しウォーキング。

モモはサラサラ、ふかふかの雪の感触が面白くて掘ってみたり、飛び跳ねてみたりと大興奮。


山小屋の食事処。

「Meira Garneri」

この辺りの石材、木材を使用したどっしりとした温かみのある空間、下の階は宿泊施設



温まる有機豆とスペルト小麦のスープ、石臼でひいたポレンタに、クネオ県では言わずと知れた名肉屋「Martini」から取り寄せたサルシッチャのトマトソース煮を添えたもの、メインはテール煮込み!


ハウスワインは、ニッツァ•モンフェッラート近郊、ヴィンキオ村の組合醸造Venchio&Vaglio Serraのバルベーラ・ダスティ。

楽しみにしてたのが、ヴァライタ渓谷チーズ「トミン・ディ・メッレ」を練りこんだニョッキ「raviolas del Blins」。
生憎、スキーヤーも昼食へ、のんびり雪山で遊んでた私の着席も遅く品切れ・・・。

残念~だったけど、雪解け初夏は車でも此処まで来れ、峠越えも出来るから次回のお楽しみだわ (此処からグラーナ渓谷方面Elva村へと下山風景は絶景です!) 。


デザートは干し草を一緒に生クリームと煮た、パンナコッタ 「Pannacotta al fieno」。
濃厚な生クリームに後からくるデリケートな香草が面白いアイデアのデザート。


こんな夕暮れも久々見れたかも~。

綺麗な景色、美味しい空気は癒やされますね~。
いろいろ考えさせられる事が多い昨今ですが、自然の恩恵に感謝さまさまですよね。

追記   スキーリフトに乗って、白銀世界を空中移動して「ご飯食べに行く」っていうのも新鮮味があってなかなか良いものでした!!!

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嬉しい知らせ

今年に入り、地元紙で騒がれた地元の「嬉しい知らせ」。

ひとつは、ピエモンテ州のシンボルでもある聖なる山「モンヴィーゾ(3841m)」が自然公園に指定されたのです。


イタリア最長の川、農業大国北イタリアにとり恵みの川でもある「ポー川」の源流がある山でもあります。

晴れて澄み切った日には遮るものが無い平野から、ピラミッドのような鋭く尖った岩山が天に突き刺し、その様はとても凛々しく、見守ってくれているような安心感を与えてくれるモンヴィーゾ。

外出時綺麗に拝めたら気分も上々~!

トリノ方面からもはっきりと見ることが出来ますが、真正面から見えるクネオ県側からがやっぱりモンヴィーゾらしい!

自然公園区域内に認定され、動植物たちの保護も強化され美しい自然美が保たれるのは嬉しい限り!

クネオ県内は美しいアルプス連邦トレッキングが出来る事で有名で、各渓谷ごと趣が異なり、リフージョ(山小屋)で郷土料理、KM0の作りたてチーズを味わえるのも楽しみのひとつなんですよ。

そしてもうひとつの嬉しい知らせ。

最寄りの一番大きな街、クネオ県の行政上中心地(Capoluogo)でもあるクネオ市は昨年より旧市街のメインストリートの石畳の張替え工事が行われており、車両通行禁止にし歩行者天国にするか、それとも従来通り車両用道路にするか議論を交わしていたのですが、この度やっと最終結論で旧市街ローマ通りが歩行者専用道路となったのです。

こちらがローマ通り。


ポルティコと呼ばれるアーケードが東西に続くクネオ市は雨降りでも不便ではないし、駐車場も無料化にしケーブルカー(無料)を使って高台にある街まで行けれるよう、市民に居心地の良いまちづくりをしてくれているが嬉しい限り!

旧市街のローマ通りどのように変化していくのか楽しみです。

クネオ市は観光地でもなく、主要幹線から外れている街なので、観光地で良く見かける移民の集団、スリ、ジプシーを全く見かけず、イタリア人の生活を垣間見れる街!


1900年代初頭のクネオ市風景より。

私事ですが、今年初の嬉しい地域情報なのでした~。

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Felice Anno Nuovo 2015


Vi auguro un nuovo anno sereno! Buon 2015!

寒中お見舞い申し上げます。
2015年、皆にとってこの一年が実り多き年でありますように・・・。

イタリアでは1月6日の公現祭迄が実質の冬季休暇で昨日から通常生活に戻ったといった感じでしょうか。
クリスマスに関する装飾も6日で見納め。
クリスマスの色合いはとっても暖かく感じられるので、今週末まで飾っておいてという夫の意向もあり、来週辺り片付ける事にします(笑)。

年末年始、こんなクネオの山あいの町まで日本人の友人達が入れ替わり立ち替わり、わざわざ遊びに来てくれてたので、準備しては食べて飲んで、片付けという事を6日までずっと繰り返してました~。

有難い事に北西イタリアのクネオから南西部リグーリアにかけて、寒波が避けられ晴天が続き、澄み切った青空に壮大なアルプス山脈が見渡せ、年明け友人達との絶好の散歩日和も楽しめたりと・・・・。

今年は天候に恵まれ、平穏無事であること願うばかりです!

今年もよろしくお願いします。

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2014年ナターレを終え

イタリアで一年で一番大切な25日のナターレ (クリスマス)と翌日26日の聖ステファノの祝日も無事終わり、後は大晦日の友人達と過ごす為の準備をし始めなくては~です。

24日の真夜中に行われる恒例の聖夜のミサへも参列し2014年も締め括り。
毎年聖夜のミサは我が家近郊の修道院へ。
このページオ修道院 (Certosa di Pesio) は1100年初頭に建てられたもので、ピエモンテ州の中でも由緒のある修道院で、静寂で淡い灯りに点された外観は清浄な空気。



25日のナターレを祝う昼食。
夫は一人っ子、義父との3人でのひっそりとしたものですが、85歳半になる義父も楽しみにしている恒例行事なので、料理、味付けも伝統を崩さずを心掛けています。

25日、26日も澄み切った晴天に恵まれ、窓から差し込む陽射しも心地よく、食卓もより一層華やかになったような気がします。




前菜を少しづつ摘み、プリモピアットのパスタは御当地手打ち麺のタヤリン (タリアテッレ)。
Paglia e Fieno (藁と干し草) とネーミングされたいかにも農業地域南ピエモンテらしいパスタでしょ!?
藁と干し草は私達の生活に役立たせる目的で飼育されている動物、美味しいチーズには欠かせないものですもの。
通常の卵黄たっぷり濃厚なタヤリンより卵黄量も少なめで、茹で上がりの淡い黄色と緑の色彩も楽しめることから、我が家のお気に入り手打ち麺のひとつです。


ワインは南ピエモンテのテーブルワイン=食事と合わせる品種、ドルチェットを。 我が家から一番最寄りの地域ドリアーニ内のファリリャーノ村で造られている赤ワイン。
このアンナ・マリア・アッボーナ社のもの果実味豊かで、円やかななので個人的に大好きな蔵元。
80年近くピエモンテワインを飲み続けている義父も気に入ったようで、食事も弾んでました。

セコンドピアット(メイン料理) はピエモンテ伝統料理のひとつ、ボーリットミスト(主に牛肉の様々な部位を使用し長時間煮込んだ煮込み料理、日本でいうおでんというとこでしょうか)。

地元紙によると、25日のナターレ昼食は、10人中9人が家族と自宅で伝統料理を食すと掲載されており、ピエモンテ料理、インサラータ・ルッサ (角切り野菜、ツナが入ったポテトサラダ)、ヴィテッロ・トンナート (子牛を淡いロゼ色にローストしたものにツナソースを添えたもの)、上記で触れた手打ち麺タヤリン、ボーリット・ミストというラインナップが多かったそう。
ボーリット・ミストは、とってもコクのある出汁が出来上がるので、翌日26日にラビオリを浮き実に食すのも定番。

日本ではクリスマスが終われば、年の瀬、お正月準備に早替わりですが、此方では1月6日の公現祭迄がナターレ期間、飾り付けもこのままで年越し、食卓にもドライフルーツやナッツ、焼き菓子が~。
食べ過ぎ注意ですね・・・・。


モモにもクリスマスプレゼント。花より団子で食卓に並ぶ食欲そそる香りに関心は別の方向へ・・・・ですがフワフワボールとブランケットすっかり気に入ったようです。

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ナターレ迫る


ご無沙汰です。
今月は夫婦揃って試験三昧、分厚い参考書と睨めっこ・・・私はAISソムリエの講義第2レベルが終わったとこ、夫はPatologia (病理学) の試験が突破出来たとこで、
合間に家の中もナターレ(クリスマス) モードにはしていましたが、気づけば明後日はクリスマス。
イタリアでは25日昼食を盛大にし「クリスマスは家族と・・・大晦日年越しは友人達と・・・」というのが風習なので明日からは本腰入れてクリスマス昼食準備しないと間に合わない~‼︎
ツリーを始めて見る愛犬モモも、ぶら下がっている飾りに悪戯する事も無く、兎に角すくすく育ってくれてます。


ツリー、ポインセチアや置物、この時季は家も街中も装飾が華やかになり師走の慌ただしさが癒されますね。




今年は北イタリア暖冬で、全く雪の気配がありません。通常のホワイトクリスマスでは更々なさそう。

日本は厳寒との事、皆さんどうかお身体ご自愛くださいね。

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CONGRESSO ~ネッビオーロの集い vol. 2~


今回一番感激したネッビオーロは、上記のFERRANDO社のCAREMA ETICHETTA NERA 1985。

トリノ県の端、アオスタ州との境にある村カレーマで栽培されている、なだらかな丘陵地のランゲ地方の葡萄栽培とは打って変わり、ペルゴラ式段々畑が山肌に張り付く様は圧巻で、ロンバルディア州のヴァルテッリーナ地方の山岳部の畑のよう、カレーマ地方のものは 「NEBBIOLO DI MONTAGNA (山岳地方のネッビオーロ)」と呼称されるのも納得ものです。

FERRANDO社のロベルト氏自ら来場され、新しいヴィンテージ、「CAREMA ETICHETTA BIANCA」と、上記のETICHETTA NERA ’85。

30年前のネッビオーロ。複雑なアロマ、円やかで優しい・・・・「美しい」に尽きました。
私が小学校入学した頃に出来た葡萄よね・・・・感極まりない思いをめぐらせる、長い年月をかけ熟成された「葡萄酒」。

こちらでは、人格や、夫婦間で年月を重ねていくことを、「熟成されたワインのように・・・」と譬えられますが、こういうことなのねと、納得の深い味わいでした。

次回アオスタ方面へ向かう際、絶対に訪問しなくては~!

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CONGRESSO 【ネッビオーロの集い】


週末はトリノのカリニャーノ宮殿にて、ネッビオーロ種で造られたワインの新ヴィンテージのお披露目がありました。
ネッビオーロ種はお隣ロンバルディア州北部ヴァルッテリーナ地方でも栽培されていますが、今回はピエモンテ州内で栽培されているものが集結。
このように大々的に開催される「CONGRESSO」は、ピエモンテでは15年ぶりだそうで、AIS(イタリアソムリエ協会)ピエモンテ支部がこの学会の舵を取り、まずは宮殿前にあるカリニャーノ劇場にて、バローロ&バルバレスコ、CONSORZIO(組合)の今後の動向のディスカッション。
それにしても、ピエモンテーゼ(ピエモンテ人)は本当にネッビオリスタ(ネッビオーロを愛する人)だと、この環境にいるとつくづく感じます。
そういう私も自分が住む土地の品種ネッビオーロの奥深さやEVOLUZIONE(熟成過程での風味の変化)への追求は面白くてたまらないのですけどね。


マダマ宮殿とエジプト博物館との間に位置するカリニャーノ宮殿は、トリノ中心部にある数ある有名な建物の中では強烈なインパクトを持っているので、その外観を一度見たら忘れることはないバロック建築の宮殿。
イタリア国家統一後、トリノが最初に置かれた首都でもあった為、初代国会議事堂とし理非を論じ合っていた場所でもある歴史上でも欠かせない宮殿は、内部も重厚で優雅


見上げるような天井の高さ、フレスコ画、大理石の細かな彫刻、大広間を借り切ってのネッビオーロ試飲会。
ここ最近のバローロ&バルバレスコの新ヴィンテージの品評会は、トリノ郊外にあるサヴォイア家王宮群のひとつ「ヴェナリア宮殿」で行われているのだけれど、今回のこの宮殿の中での試飲会の雰囲気も申し分ない!
通常は5月下旬にあり、初夏間近の気候の中、15%に近い赤ワインのみの試飲会はかなりハードだけれど、秋深まるしっとりとしたこの時季の力強い赤ワインの試飲会は妙に心地よいものでした。


158社のワイナリーが参加。
ロヴェルト・ヴォエルツィオの10年もののバローロ 
「FOSSATI CASE NERE RISERVA 10ANNI」 Barlo 2003 (写真左)


サイのマークでお馴染みの、ラ・スピネッタも出品。
次号では、今回の試飲会で気に入ったワインについてを綴ります。

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世界自然遺産候補へ


我が家近郊、紅葉に差し込む日差しと絨毯のように敷き詰められた落葉、森の中では秋と冬の入れ替えが急速に進んでいるように感じます。

我が家のあるページオ渓谷とアルプス・リグリ山脈、この山脈の向い側フランスのメルカントゥール国立公園、その中にあるヨーロッパ最大、岩壁に彫られた壁画のあるメラヴェイユ谷、フランス南東部とイタリア北西部、西アルプス山脈の最南部であるこの一帯が自然遺産候補としユネスコ世界遺産委員会へ申請されたのです。

登録基準のひとつに「ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ地域を含むもの」と有り、もし認定となればこの自然美が保護連合により守られていくので、何年掛かるか定かではありませんが、大変嬉しい知らせを受けました!

クネオ県では今夏、葡萄畑の景観ランゲ丘陵地が遺産認定を受けたばかり。
観光地化するでもなく優雅に佇んでいる様がピエモンテらしさを感じます。
我がページオ渓谷もランゲにつづけ~!

秋恒例のモコモコになった冬季万全の羊たちも裏の草原で放牧。

鳴り響くような牛のカウベルに比べ、羊たちの優しい音色の鈴と、しっとりした秋の風情が心地よいです。

アテンド〜南部ピエモンテ〜


トリノから南下しクネオ県へと移動。
南部ピエモンテ葡萄栽培に欠かせないタナロ川、この川の両岸でピエモンテ種のシンボルと豪語するネッビオーロ種が栽培され、右岸ではイタリアワイン名譲地、「バローロ」、「バルバレスレスコ」生産地の広がるランガ地区、左岸に位置するのがロエロ地区で、ロエロという名の由来は中世後期から18世紀頃までこの地を統治していたロエロ公爵に因んだものらしく、又この地で栽培されたネッビオ-ロ種もロエロというワイン名にもなります。
このロエロ地区は石灰砂質土壌で水はけが良く、モンフォルテで造られるようなどっしり系バローロワインより出来上がりもタンニンが円やかでやさしいフェミニンな感じがし飲みやすく、とても好きな地域。
そして、ここの土着白葡萄「ロエロ・アルネイス」になるアルネイス種も主役!
フルーティーな香り、奥行き広がるミネラル、ピエモンテの前菜にはこの品種が欠かせないんですよね。

今回訪れたワイナリーは、「MALVIRA’」 マルヴィラ社。
昔からロエロ地区の中の好きな造り手のひとつというのに加え、友人が勤務している事もあり、久々の再会を果たしたかったというのもありでここを訪問することに。

1950年代にダモンテ家により創業、現当主でもあるロベルトさんは醸造家でもあり、1廃墟化した別荘を10年前に改装し、レストラン兼プティホテル「VILLA TIBOLDI (ヴィッラ・ティボルディ)」とし蘇らせ、テラスからは丘一面に広がる彼らの手入れの行き届いたクリュ葡萄畑「トリニタ」が眼下に広がり、何とも優雅なひと時を堪能~!

まずはテラスにてスプマンテ片手に畑の由来やこの地についてを説明してくれ、ロベルトさんも同席での食事とマルヴィラワインとのアビナメント(組み合わせ)を。

飲ませていただいたワイン・・・・・満足です。簡潔には書きたくなので、折を見てじっくり向き合い紹介することにします。

全てのエチケットには、ロエロ地区のシンボル「馬車の車輪」にタロットカードの大地や月のを組み合わせた大地の恵み、豊作を祈願したものが・・・・。視覚からも楽しませてくれる、イタリアワインのバラエティーに富んだエチケット。




ピエモンテ南部、アルバの町では毎年10月中旬~11月中旬にかけた週末、「白トリュフ見本市」が開催されています。
一粒だけコロンと置いてあるのならまぁ官能な刺激的な匂だわ~なんて微笑んでられるけど、山積みされたトリュフはあまりにも濃厚で嗅覚がやられ、脳がクラクラしてくる、この会場に皆どのくらいいられるのかな・・・・私は10分ほどしかもたない。
同場内にて近郊のワイナリーも出店や、ワイン試飲ブースもあるけどこんなに強烈な匂いのする中試飲なんて出来ないでしょ~って毎回疑ってしまうのですけどね・・・。

白トリュフは木の根元の地下40cm位の深さに育ち、海抜700以下のシリカを含む石灰質、粘土質土壌で酸素濃度が高い土地に生育し、アルバ近郊南下しリグーリア州境、ボルミダ渓谷が名高い産地で、高品質な白トリュフの旬は11月中旬から12月にかけて、丁度トリュフ市が終わった頃から、近郊レストランにトリュフ名人達は採れたて白トリュフ卸しに!


アルバから北上しアスティ県の小さな村モンバルッツォにある「滓取りブランデー」 グラッパを造る蒸留所 ベルタ社へ。
ショップにはずらりと木箱に入った琥珀色に輝くグラッパが、バーカウンターでは年代もののグラッパの試飲や、モンバルッツォ村の伝統菓子、柔らかいアマレッティもご自由にと籠の中に。

その奥には歴代使用されてきた数々の銅製の釜がずらりと並び、暫くし案内人が地下のグラッパ工房を案内してくれ、運ばれてきたばかりのバルベーラのヴィナッチャ(葡萄搾りかす)や、非連続式の蒸気釜、2%のアルコールが蒸発しているバリックの熟成室で噎せ返ったり、グラッパ好きなら是非一度ベルタ社の蒸留所見学はおすすめ!

試飲はバルベーラとネッビオーロで造られた、木樽熟成、1年もの、10年もの、20年ものを。
グラッパは食後の〆に嗜む事は滅多にありませんが、ベルタ社のこの舌触りの柔らかい余韻の心地よいグラッパは格別。


今回は車の移動約900km、途中、我が家で寛いでもらったり・・・・ピエモンテ南部とにかく走ったけど、ピエモンテは兎に角車がないと何にも見られない。年齢層が幅広く好みも幅広かったけど、ツアーでは行けないようなイタリアの田舎を楽しんでもらえたようで、私も楽しめました!!

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