食欲の秋~、此処ピエモンテ州では美食の宝庫、クネオ県&アスティ県が際立って様々な催し事を開催しています。
8月末には、世界でもトップクオリティーのヘーゼルナッツの産地、コルテミーリア市(クネオ県とリグーリア州サヴォーナ県に跨るボルミダ渓谷に位置する) において、収穫されローストされたばかりのへーゼルナッツ祭りが、歴史ある伝統産物及びその品質の高さから今夏にギネス認定されたコルテミーリア産ヘーゼルナッツ。
今年の収穫祭は多いに賑わいを見せていました。
そして9月は州都トリノより南東45Kmにある、アスティ市がお祭り騒ぎ。
9月中旬10日間 (2014年は9月12日~21日)、ワインの祭典DOUJA D’OR (ドゥーヤ ドール)、9月第2週日曜はアスティ県内各市町村による伝統料理の宴、第3週目はスタンドの大観衆が沸くパリオ。
アスティ市民の憩いの場、パリオ広場を中心に毎年恒例の秋の大イベント。

アスティ商工会議所主催の元、アスティ発祥のイタリアワインテイスター協会ONAVの鑑定士らによりティスティングされた、評価100点満点中90ポイント以上を獲得した「オスカー賞」を授与したワインの数々のお披露目と、惜しくも授与は逃したもののONAV鑑定士らにより厳選された全国各地のワインも試飲可能なこのワインの祭典、DOUJA D’OR。
(入場料無料、試飲各有料)
写真の立て看板にも記されているDOUJA D’ORのシンボル「水差し」は、もはやトリノチョコの象徴とも言えるGIANDUJA(ジャンドゥーヤ)に因んだもの。
DUJA(ドゥーヤ)とは、18世紀喜劇の仮面役者の一人で、お腹が出っ張り小太りで滑稽なピエモンテ人のこと。
そのモデルともなった人物が、アスティのカリアネット村の鋭敏で抜け目ない農民、GIOANN DLA DOJAだとの謂れ。
彼は村のオステリアで水差しで提供されるワインばかり飲み酔っ払っていたことから、彼の名を短縮して、GIANDUJA(ジャーンドゥーヤ)と村人から呼ばれていたのだそう。
ジャーンドゥーヤの金賞を意味するこのワインの祭典、DOUJA D’OR。
300年を経てこんな形で名前を使われるなんて、よっぽどの大酒飲みだったのでしょう・・・・あんな時代に今のように少しづつ利き酒をして味わうなんて事なかっただろうから。

上記の煉瓦造りの建築物がワイン祭りの会場。
第2週目の日曜日は、先ほど記したカンポ広場での伝統料理の屋台も出店、
今夏めでたく世界遺産にも登録された地域、ニッツァ・モンフェラートを中心に造られている黒葡萄がアスティ近郊を代表する赤ワインであり、そんな地酒も屋台で安価で飲めたりするので若者はほろ酔いで、地べたに座った光景なんかも見れ、ビジネス交流目的のワイン見本市とは一線を引き「ワイン祭り」と呼ぶのが相応しい・・・。
地種バルベーラの試飲や、発泡酒アスティスプマンテの試飲は18時以降にオープン、真夜中12時まで続くので、ワイン試飲目的の方は昼過ぎアスティ入り、DOUJA D’OR
厳選ワイン楽しまれた後、夕刻より地元産ワインの試飲へというのが時間も有効に使え楽しめることでしょう。
駅近郊で開催されているので、駅周辺の宿の予約をおすすめします。
つづく・・・・・・・

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